色彩心理学 (24)

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青-冷静

青は海や空の色でもあり、とても大きなものをイメージする色ではないでしょうか。 この色が好きな人は、物静かな、礼儀正しい性格をした人といわれています。 性格的に安定しており、周囲にも気を配れる人。冷静で、落ち着いた人と言えますね。 実は日本人は青の色を好む傾向にあります。礼儀正しい、周囲に気を配る。まさしく日本の国民性をあらわしていますよね。 「今の気分で」青を選んだ人は、非常に冷静でいる証拠。理知的で安定しています。何か物事を考えなければならない、という時には青が気になる状態になっていればスムーズにいくと考えられます。 青色を見ていたら人のアルファー波が増えたとする実験結果もあります。アルファーはリラックスするや集中力が高まる時に出る脳波ですから、冷静になりたい時、または何かに集中したい時、意識的に青い色を見て自分を導いていくと良いでしょう。 一方で、青色を好む人には、人に気を遣いすぎたり、物事を考えすぎて身動きがとれなくなってしまうという欠点があります。赤色が好きな人が自分の目標達成のために積極的になるのに対し、青色を好きな人は周りとの調和を乱さぬよう気を遣いすぎて消極的になってしまうのです。 赤は興奮させる作用、青は興奮を抑える作用がある、といわれますから、色彩心理学の上でも赤と青は正反対の色、といえますね。

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赤-エネルギー

皆さんが「赤」と聞いて連想するものは何ですか? 燃え盛る炎でしょうか。それとも流れる血の色でしょうか。 赤は、エネルギーを象徴する色でもあります。 人が赤を好む、赤を選ぶときはエネルギーに溢れ、やる気に満ちている時期です。 赤を恒常的に好む人は、願望が強く、上昇志向も、それに向かって行動する力も強い人。よく言えば、非常に積極的な人ですね。 けれど悪い面として、その攻撃性があります。 赤は守りの色、というよりもどちらかというと「攻め」の色のイメージはありませんか? 赤は興奮の色でもありますから、その「イメージ」はあながち間違いではないのです。赤は興奮をもたらすアドレナリンの分泌を刺激します。神経や血流も赤によって刺激されます。 赤い服を着て過剰に相手を攻撃すると、赤い服の色を見て興奮した相手が怒り、衝突、対立……なんてことも。赤好きの人は過剰に攻撃行動に出ないよう、注意しましょう。 逆にエネルギーが足りない、やる気が出ない、という人は、赤の色が目に触れるようにすると良いと考えられます。外部から赤の色を取り込むことで、自分の中にエネルギーを作り出すのです。 赤色がもたらすアドレナリンは、気力体力が減退しているときに働くと失っていた元気を取り戻させてくれます。赤は気分を盛り上げるには最適の色ですよ。

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グレー-曖昧

灰色、グレーは曖昧な色。 白でもなければ黒でもない色。それがグレーです。 推理ドラマで「アイツは今のところグレーか」なんて刑事役の人が言っている所を見たことはないですか?犯人ではない人が「白」、犯人の人を「黒」なら、どちらかわからずはっきりしない人、曖昧な人が両方が混じりあった「グレー」、灰色と呼ばれるのですね。 この色が好きな人は、物事をどちらとも決められない人。 つまり、優柔不断な人ですね。 表向きは周りの人ともうまく付き合っていくのですが、それはあくまで浅い関係。他人とは深くかかわらずに、自分の世界を大切にします。 自己中心的ともとられかねない、わが道をいくタイプの性格の人が灰色を好む傾向にあります。感情を表に出さないことから、クールな人、おとなしい人とも見られがちです。この色が好きな人は自分中心に振舞っていないか、日ごろの自分の行動を振り返ってみてもよいかもしれません。 この灰色、ファッションに用いると自分以外の周りの人、周りの色を強調し、目立たせる役割を担います。わが道をいく人が好む傾向のある色ですが、ファッションに用いると自分の個性を抑える効果があるのです。 自己アピールしたい時は灰色は避け、逆に目立ちたくないとき、目立っては困るときに灰色を身につけると周りの人は自分以外の人に目を向けてくれるでしょう。 灰色自体は眺めていると気力を減退させるといいます。気が高ぶっているとき、心を落ち着かせたいときには灰色を眺めてみるのも良いですが、あまり長い時間見つめすぎないようにしましょう。

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黒-重厚

黒は暗いイメージを持つ色かもしれません。 喪服に用いられている色でもありますし、良くも悪くも重い色、厳粛な色と言えるのではないでしょうか。そういった効能からか、周囲に威厳を保ちたい時などはこの色を好むとされています。 この色は拒否や不安を示す色とされますが、この色が好きな人は、そのような現状を変えようとする人です。自分の思った通りにならない現実を変えるために努力をする人。 そこから強い意思や可能性を秘めた色、ということも出来ます。 この色を好む時期は、たとえ苦しい状況にあったとしても、苦難を乗り越えるための強い意思が働いているということ。苦しくても自分自身の不屈の精神や根性で乗り越えていくことができるでしょう。 ただしこの黒色を好む人は飽きっぽい面もある、ということなので、強い意思を貫く努力も必要になります。 自分に自信がない人、弱く見られて困っている人、たとえば街を歩いているとすぐにキャッチセールスにつかまる人などは服装のアクセントに黒を入れると良いでしょう。 黒は落ち着いて見られる色。年相応以上に威厳を示すことが出来る色です。拒絶の意思を示す色でもありますので、「何かを断りたい」もしくは「ここは譲れない」という場面で黒を用いると、相手もその強い意思を感じ取ることになります。 そうすれば、相手から一歩引いてくれるようになるでしょう。

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白-無垢

白は汚れない色。 純粋、無垢、清楚、誠実など、良いイメージの強い色ではないでしょうか。「純白の花嫁」と呼ばれるように、結婚式という門出の場で多用される、おめでたい色でもあります。 白が好きな人は、色が持つイメージ通り、素直で無邪気な性格をしているといわれます。この色を好む時期は、心のうちが素直になっている状態。誠実でありたい、もしくは誠実であってほしい、と願っている状態でもあります。 明るい性格になっており、良い面も多いのですが、一方で困難なことを人任せにしてしまってはいないか自分を振り返ってみる必要があります。白は自分で考えず、問題を投げ出してしまっているときにも気になる色なのです。 また、この色が好きな人は余計なものがあることを嫌がります。ともすれば潔癖、それがさらにひどい場合は潔癖症とも呼べる人かもしれません。 白は何色とも交じり合わない色。何かが混じることを嫌う人が好きになる色だということですね。 こういった人は、うそをつくことや妥協することも嫌う傾向があります。 黒の服装が年齢以上の落ち着きを見せるのに対し、白の服は人に若々しい印象を与えます。清潔感を示したい時にも白は重宝する色ですね。ビジネスの場面で白のカッターシャツが好まれるのも、相手に対し良いイメージを与える色であるからかもしれません。 白のカッターシャツは「無難」な色でもありますが、白自体が相手に対し好印象を与える色なのです。

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