臨床心理学について
臨床心理学、という分野は、心理学の中でもメジャーなものかもしれません。
臨床心理学とは、精神的に疾患があったり、心理的に問題を抱えている人たちを治療したり、その問題を解決する分野。その領域は、心理査定、面接・心理療法等に分類されます。
心理査定や、面接・心理療法、といわれても、よくわからないですよね。
心理査定とは、心理的に助けを求めている人たちの情報を集め、何が問題となっているのか、何が原因でそうなっているのかを調べること。
そしてそこからその人を助けるためにはどうしたら良いのか考えて援助の計画を立てたり、実際に援助する活動の中で調べた情報を使うこと。
その一連の流れが臨床心理査定と呼ばれるものです。
心理的に問題がある、といっても、問題の内容も、その原因も人それぞれ。
「なぜこの人は困っているんだろう?」
「困っているこの人を助けるためにはどうしたら良いんだろう?」
それを知ることがまず、問題解決の第一歩になります。
それをするのが、心理査定ということですね。
一方で心理療法は心理的に問題を抱えている人を治療していくこと、問題を抱えている人を心理的に治療していくことをいいます。
これら心理査定や心理療法などを含めた臨床心理学とは、人が精神的に健康ですごすためにどうすれば良いかを考える分野なのです。
ここまで読んで「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
皆さんがよく知る「カウンセリング」。
実は心理的なカウンセリングは、この臨床心理学とは非常に密接な関係にあるのです。
