心理査定って何?
臨床心理学の一要素であり、心理カウンセリングの一部としても行われる「心理査定」。
援助を必要としている人の情報を集め、問題がどのようなものか、その問題を解決していくためにはどうすれば良いかを考えていく行為なのですが、実際にはどのようなことが行われるのでしょうか?
いくつか簡単に取り上げます。
まず、行動観察法。
これは、援助を求めている人がどのような態度をとるか、どのような表情をするか、言葉遣いや動作はどうしているか、など、その名の通り相手の行動を観察する方法です。
その人自身の行動を見ることによって、問題の原因を診断し、そこから治療に役立てます。
次に面接法。
面接法は観察法とは違い、援助を求めている人の心の中を理解していく方法になります。
観察法は行動や表情を見ました。ですが、それらはあくまで外面的なものですよね?
面接法は、直接話し合って、話している内容からその人の中身を垣間見ることが出来ます。くわえて、その口ぶり、話し方からも情報を得ることが出来るのです。
この面接法は、臨床の中枢とも言える手段なのです。
他にも、知能検査や質問紙法、投影法、作業検査法などの手段もあります。
一口に「心理査定」といっても切り口ややり方はそれぞれ。
ですが、いずれの場合も、まず問題を抱えている人がどのような人なのか、今どのような状態にあるのか、能力や性格、考え方を知る為の検査になっています。
いろいろな手段を使って、その人をいろいろな面から知ること。それがその人自身を助ける第一歩なのです。
