ロミオとジュリエット

「ロミオとジュリエット」を知っていますか?
シェイクスピア作の有名な戯曲ですよね。対立した家族や周りの状況、運命の悪戯とも呼べる偶然によって最後には二人とも死に至る、という物語。
悲劇的な結末ですが、その劇中、反対の中で二人の愛は冷めることなく、さらに深まっていくのです。

この「ロミオとジュリエット」から名前をつけられた、心理学的な効果があります。

その名も「ロミオとジュリエット効果」。

そのまま、ですね。中身もそのままで、二人の愛が周囲に反対されることによって深まる、ということを指します。恋愛や結婚を反対された場合、祝福されて恋愛や結婚する場合よりも幸せに感じたり、愛情が上回っている、というのです。


ではなぜこのようなことが起きるのでしょう?


それは、周囲の反対という困難を乗り越えるために、二人の間では愛情や絆がより深まります。さらにその困難を乗り越えた暁には二人にしか味わえない達成感を得ることができます。それが、周囲に恵まれ、何の困難もなかったカップルよりも結びつきが強固になる理由だと考えられます。


「若いときの苦労は買ってでもしろ」ということわざがありますが、二人で一緒に苦労することは恋愛においても決して無駄ではない、ということかもしれません。

しぐさで分かる心理学|ロミオとジュリエット