「カウンセリング」と「心理カウンセリング」

カウンセリングとは何か?と問われてはっきりと答えるのは、実は専門家でも難しいことのようです。


精神的な苦悩や苦痛を抱えている人、心理的に問題を抱えている人、そのようなカウンセリングを受ける人を「クライアント」と呼びます。
問題を解決する為の訓練を受け、カウンセリングを行う人をカウンセラーと呼びます。

このカウンセラーが、クライアントが抱える問題を解決していくのがカウンセリング。

クライアントを理解し、その立場になって相手のことを考え、解決に導く、という部分は共通。
けれど、その定義については「これ!」といって定まっていないのが現状なのです。


今まで述べたのは、心理的なカウンセリングの話。
この心理カウンセリングは臨床心理学と深い関係があるものなのですが、最近、心理的なもの以外でも相談する行為をカウンセリングと呼ぶことがあります。


エステや美容院などに行って、
「まずカウンセリングから始めます」
なんてこと、言われたことはありませんか?


これは臨床心理学と密接に関係する、心理カウンセリングとはもちろんまったくの別物です。


けれど、実はこの「カウンセリング」も、間違いではないのです!


カウンセリングの意味はもともと「相談する」ということ。

エステなどでお客様を「クライアント」、エステティシャンを「カウンセラー」とするなら、クライアントの現在の状態を相談する、現在の問題を明らかにする、という意味で使われてもおかしくはないのです。


複雑ですね。

こういったことから「カウンセリングって結局何?」と余計にわかりにくくなります。


心理カウンセリングを含め最近では様々なカウンセリングがありますが、どのようなカウンセリングでも共通しているのは、
「クライアントが抱える問題に見合う専門知識をもったカウンセラーが、その問題解決に導いていく」
ということ。


それが心理的な面での問題ならば「心理カウンセリング」という訳ですね。

しぐさで分かる心理学|「カウンセリング」と「心理カウンセリング」