職場の心理学 (22)

sigusa

名前を呼ぼう

取引先の会社とやり取りするとき、あなたは名前で呼ばれていますか?それとも、自分の在籍する会社名で呼ばれていますか? 会社対会社のやり取りの中では、案外個人名ではなく会社名で呼ばれることは多いもの。 あるいは役職のある人、たとえば専務の職にある人に対してだったら、「○○専務」と呼ばず、単に「専務」と呼ぶ光景はよく見られるものです。 これは日本のビジネス界の慣習ともいえます。個人名をなるべく口に出さないようにしているのですね。 では、これはやり取りする相手に対して有効な習慣なのでしょうか? 答えは、NOです。日本人が名前で呼ばれることを嫌がるかといえばそんなことはありませんし、逆に名前を呼ばれることによって「自分のことをきちんと認識してくれている」と好感さえ覚えるのです。 だったら、これをビジネスで生かさない手はありません。 自分がやり取りする相手先の担当者の名前をしっかりと覚え、会話の中でさりげなく用いるようにしましょう。そうすることで相手先からの好感も上がり、信頼度も増すでしょう。 そうなればこっちのもの。 自分の仕事にプラスになることは間違いありません。 当然のことですが、相手先の担当者の名前を呼ぶときには呼び方には注意しておきましょう。「おい○○!」なんて呼びつけたら名前を覚えていても相手を不愉快にさせるだけですよ。

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良い店員悪い店員

洋服屋などのショップに入ったとします。 その途端、 「今日はどういったものをお探しですか?」 とまだ店内を見もしないうちから店員さんに聞かれたらどう感じますか? あるいは、聞きたいことがあるのに店員さんはこちらを見向きもしない、ひどい場合レジにいるのに放ったらかし。 そんな店員がいる店を、どう思いますか? 何度も通いたい、と思いますか? 接客業では、ただ売り込む力だけでなく、お客さんの気持ちを察しながら応対することが求められます。そのためにはお客さんの「心理」を読む力が重要。「心理学」と難しく考える必要はありません。経験のある店員さんならば「ただなんとなく」わかるようになることですね。 最初にあげた二つの例は、見事に悪い例。 まずはお客さんにじっくりと店内を見てもらうことが大切です。 何か買いたい物が決まっている人はその商品を探すでしょうし、何も決まっていない人は色々と見て回るでしょう。 そのうち、お客さんの足が止まる時が出てきます。 その時が店員さんの出番です! 足が止まる、ということは、興味のある商品に出会った証拠。そのお客さんがキョロキョロと周りを見回し始めたりしたらよりいっそうのチャンス到来です。お客さんは店員さんがいないかを探していたり、声をかけてくれるのを待っていると考えられます。 ずっとその状態でお客さんを放っておくと、次第に「サービスの悪い店員」というイメージを抱かれてしまいます。 早すぎず、けれど、遅すぎず。 じっと一人のお客さんを見続けることは難しいかもしれませんが、常に周囲には気を配るようにしておきましょう。

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